CIBのアンクルうっちーの先輩・K山さんの事が、先日の熊日新聞に載っていました。熊本在住の
詩人・伊藤比呂美さんが毎月2回寄稿されている「
熊本文学隊・隊長日誌」の中に紹介されていたのです。K山さんは、うっちーより一級先輩、もともと学生の頃からいつも麻雀ばかりしていた雀友なのですが、K山さんが「
お祭り」に夢中になるに連れ、うっちーもいつの間にか「祭り仲間」になってなってしまいました。そんなK山さんの「お祭り」に対する熱き想い・・・ちょっと感動したので、長くなりますが、転載します。
(熊本日日新聞9月18日朝刊より)
随兵寒合(がんや)、涼しくなりました。パーマをかけにいって、面白い話を聞いた。熊本市三年坂の「
ぱーま屋ていこ」に25年近く通っている。店長のK山さんは今年還暦、威風堂々としてグレーの髭が粋である。話題は豊富で人柄は思慮深い。昔はやんちゃだった?と思わせる雰囲気もある。鋭い指先で、あたしの注文する髪型を、つまりは、あたしらしさを表現してくれる。信頼できる美容師さんにめぐりあえて本当にラッキーだった。
で、
藤崎宮秋の例大祭。
K山さんは江原会の第三代総取締である。この祭りがK山さんの生きがいの一つなのは、長年のつきあいで知っていた。ところが「今年は出られないんですよ」と。ただ事じゃないので訳を聞くと「飾馬奉納の
奉賛会」の理事になったから当日は忙しくて踊っていられないと言うのである。
奉賛会は祭りをよくするための会である。この頃は風紀が乱れすぎ、泥酔して祭りに出たり、深夜や早朝に練習して迷惑をかけたり、このままでは祭りがダメになると危機感を募らせて、K山さん世代の人達が立ち上げた。
あたしが熊本にやって来たのは25年前の9月2日、居を構えたのは黒髪の済々黌裏である。なんだかいつも太鼓やラッパが聞こえると思っていたが、当日の朝になって驚いた。済々黌の周辺は、出陣前みたいな熱気でつつまれ人々が夢中で踊っていた。
次の年にはあたしも参加した。素晴らしい体験であった。熟練した踊り手の手振りは粋である。かけ声はきわどくて崇高である。馬や人間の肉体がエネルギーを注ぎ込む。ラッパが日本離れしたリズムを浮き立たせる。
五穀豊穣、繁茂と繁殖、馬と人、静と動、聖と俗・・・この祭りにかきたてられて、詩がいくつも書けた。しかし、不思議なのはこれが熊本以外に知られてない事だった。
髪を切りながらK山さんも力説した。「熊本以外には知られてない、これを
全国区にしたい」と。
地元はこんなに楽しんで真剣にやっているのに曲解されてる部分が多い。呼称の問題、動物虐待の問題、風紀の乱れ。それで行政もメディアも積極的でない。そこを今の時代に合わせて整える。
神事はおごそかに。飾馬は騒ぎまくってカーニバルみたいに。そしたらきっと全国に知られる。人も来る。熊本も活気づく。
熊本文学隊が文学で考えているようなことを言われたので感動した。
同士である。
「奉
賛会といっても、ただ取り締まるだけじゃだめなんです。原点に戻ってみようと思って、今、お宮さんのことも祭りのことも、みんなで勉強してますよ。筋道をつけて次の世代にしっかり渡したい。ま、1年じゃ無理だから数年後の仕上げをごろうじろ」とK山さんが言ったところで髪ができた。「山姥(やまんば)みたいに」という注文どおり、くるくる逆立つ髪の獰猛(どうもう)なおばさんが鏡の中におりました。(以上、熊日新聞からの転載)
この祭りににおける風紀の乱れ等を是正していく事は、これからの若い世代の人達への教育にも繋がるものであると確信します。スポーツにも、音楽にも、祭りにもルールやマナーは不可欠であり、観たり聴いたりしている人達の共感や感動が得られなければ、プレイする者にも「やりがい」「達成感」が得られません。「規制が厳しくて全然面白くない・・・」という声もありますが、商店街や近隣住民の方々への迷惑も顧みず、ルールもマナーもない、ハメをはずしたおバカ騒ぎをする事が「お祭り」でありませんよね。
CIB、今夜のLiveは
Corinna with The BAND。最高に大人な雰囲気のこのBANDの演奏にお客さんも大満足!
今日は水曜日なのになんで?お客さんが多いのか?って思ったら、明日は「
秋分の日」でお休みなんですね。あ~、やっぱ、Happy Mondayなんて止めて、祝祭日は元に戻して欲しいものでります。